FPSについて
名称
正式名称 特定非営利活動法人映画保存協会
英文名称 Film Preservation Society
略称 FPS * 映写速度の単位fps(frame per second, コマ/秒)に由来します
設立趣意書
映画が誕生して100年あまり、映画は時代を映す鏡として人類とその歴史をともに歩んできました。しかしながら、それは映画の保存という面では受難の歴史でした。⇒ 続きを読む
定款はこちら(PDF)です。
ロゴマーク
小会が復元したフィルムの冒頭に必ず登場するこのロゴマークは、ロール状に巻かれた映画フィルムをかたどっています。設計はタイプデザイナー/カリグラファーの立野竜一氏によるものです。 フィルムがきちんと巻きとられて保存されようとしているようにも、固く巻かれていたフィルムが命を吹き込まれて今にも流れ出ようとしているようにも見えます。
東南アジア太平洋地域視聴覚アーカイブ連合
小会は、アジア太平洋地域視聴覚アーカイブ連合(SEAPAVAA)の賛助会員です。そのほか、映像アーキビスト協会(AMIA)にも参加しています。
会員
2013年4月現在、正会員13名、団体会員9団体が参加しています。⇒ 映画保存協会会員
小会の活動は、寄付によって支えられています。皆様のご協力をお待ちしています。詳しくはこちらをごらんください。
これまでの歩み
2001年9月25日
映画保存に関する情報提供を行う任意団体「映画保存研究会StickyFilms(スティッキーフィルムズ)」を結成
2003年8月16日
国際的な映画保存イベント《ホームムービーの日》に初参加
2005年1月11日
より実践的な映画保存事業を展開するため「映画保存協会」に改名
2005年11月
第一回《映画の里親》作品として『モダン怪談100,000,000円』[松竹グラフ版]を復元・公開
2006年10月11日
東京都の認証により、特定非営利活動法人「映画保存協会」が東京都の認証を受ける
2007年4月1日
台東区池之端より文京区千駄木に事務所を移転
2010年1月1日
小型映画部の作業場を新たに開設
2010年7月1日
地域映像アーカイブ事業として《文京映像史料館》を始動させる
・・・
現在にいたる
尚、これまでの活動にまつわる画像記録はすべてこちら(Flickr)でご覧いただけます(一部の画像にはアクセス制限がかかっています)。
FPSの活動
日本の映画保存は欧米諸国にくらべ大きく立ち後れています。私たちは、その原因を国の対応のおくれや映画会社の体質に求めてよしとするのではなく、私たち自身の課題として捉え、この分野において社会を変えていくために以下の活動に積極的に取り組みます。
眠っている映画フィルムの発掘・調査・復元・公開
個人、企業、公共機関などさまざまなところに眠る映画フィルムを掘り起こし、フィルムの状態調査・補修とともに内容調査をおこない、復元したものを映画祭・上映会などの場で公開します。
映画保存を推進するためのイベントの実施
映画保存の普及と推進のためのさまざまなイベントを企画・実施します。
映画フィルムの保存・活用に関する相談・支援
映画フィルムを所有している個人・団体からの、保存に関する相談を受け付けています。フィルムはあるが、映写環境がないという方のためのメディア変換(テレシネ)やフィルムの内容調査も承ります。また活用の機会に恵まれないフィルムについて、映画史・地域文化などさまざまな視点から新たな活用法を検討し、上映の場を設けるための支援をおこないます。
映画保存を知る・学ぶために役立つ情報の提供
ウェブサイトや紙媒体を通じて、日本ではアクセスしにくい映画保存に関する知識や最新情報をお届けします。また海外で映画保存を学びたい方の留学相談にも応じています。
なおFPSでは、調査や復元のため所有者から一時的にフィルムをお預かりすることはありますが、営利を目的としてフィルムを蒐集することはありません。また、会員・支援者・フィルムの所有者などの個人情報に関しては秘密を厳守いたします。映画保存という目的を達成するために真剣な態度で活動に取り組みます。
所在地
〒113-0022 東京都文京区千駄木5-17-3 谷根千〈記憶の蔵〉Google MAP|FPS 地図(PDF印刷用)
*ご訪問の際は事前に必ずご連絡ください。
谷根千〈記憶の蔵〉
映画保存協会+谷根千工房は、かつては個人宅の貯蔵庫であった大正時代の蔵を、この地に暮らす人々の記憶の宝箱として蘇らせるべく活動しています。蔵の1階は上映会などのイベントスペース、2階は25年の歴史を持つ谷根千工房の資料庫です。蔵の貸出しについては、谷根千工房までお問い合わせください(担当:ヤマサキ)。蔵の設備はこちら、画像はこちらです。